こんにちは、訪問チームリーダーの椎名です!
私が以前勤めていた病院では、8割以上の患者様が経管栄養からお食事を召し上がっていました。
一人ひとり身体の状態が違うので、病態や栄養状態などをみながら栄養剤は選択されます。
また、褥瘡ができてしまったり血糖値が上がったりと、急に状態が変わることもあります。
そういった時には、どんな栄養剤が合うか、どんな栄養素が必要なのか、医師や看護師と相談しながら患者様に適した栄養補給法を提案してきました。
経管栄養と一口に言っても、補給方法や栄養剤にはいろいろな種類があります。
今回は経管栄養がどんなものなのか、お話ししたいと思います(^^)
経管栄養とは、お口から食べることが難しい方や、誤嚥の危険性が高い方が、栄養補給をするための方法のひとつです。
チューブなどを通して、胃や腸に必要な栄養を直接注入します。
チューブを入れる場所によって呼び方が異なり、
・鼻からチューブを入れる「経鼻経管栄養」
・お腹に小さな穴をあけて胃にチューブをつなぐ「胃ろう」
・お腹に小さな穴をあけて腸にチューブをつなぐ「腸ろう」
などがあります(細かくすると、もっとたくさんの方法があります)。
身体の状態や生活環境によって、どの経管栄養法が向いているかは異なります。
経管栄養で使う栄養剤は、「経管栄養剤(経腸栄養剤)」と呼ばれます。
経管栄養剤には、身体に必要な栄養素がバランスよく含まれています。
入っている栄養素が…
・いつも私たちが食べているお食事に似た栄養バランスのもの
・血糖値が高い、腎臓の機能が落ちているなど、それぞれの病気に合わせた栄養バランスのもの
・栄養素が細かくなっていて消化吸収しやすくなっているもの
など、様々な種類のものがあります。
形状もそれぞれ異なっており、
・とろみがついたもの、サラサラしたもの
・水分が多いもの、濃縮されたもの
など、いろんなものがあります。
その数なんと100種類以上!💫
種類や補給量は個々に異なるので、その中から、身体の状態に合わせた栄養剤を選んで使用します。種類や補給量は個々に異なるので、主治医に相談して選びます。
一度経管栄養をすると『もうお口から食べることは出来ないの?』と聞かれることがありますが、そうではありません。
経管栄養をしながらお口から食べることが出来ますし、今はお口から食べることが難しくても、噛んだり飲み込んだりする練習をして、再びお口から食事を摂ることも可能です。
もう一度「お口から食べたい」「味わいたい」ということがあれば、その時も主治医に相談してみてくださいね。
その時は、私もお力になりたいと思っています!
お問い合わせ、ご相談は、お問い合わせフォームからご連絡くださいね(^^)/
椎名